2009年2月5日木曜日

映画「Australia」

たまーに映画の試写会に応募すると当たります。
他は当たったことがありません。

丁度、オーストラリアに行くこの時期、

「オーストラリア」

当たりました!

ムーラン・ルージュやロミオ&ジュリエットのバズ・ラーマン監督作品
オーストラリア出身のニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン主演作
2時間45分。

ラブストーリーであり、オーストラリアの歴史と文化の中にある家族愛、人種、
文化などなどの要素がちりばめられた作品。
今なお議論され、タブーな部分が映像化されることで1つの答えを出している。
あまり注意しないで、予習なしに見ると浅い話で終わってしまうのかも。

オーストラリア人(多くは白人)のこだわりとアメリカハリウッド文化が
融合した作品では、と思います。

時は第二次世界大戦。白豪主義の時代、肌の色で人々は住む地域や
社会的階級を分けられていた。 特に先住民アボリジニは奴隷のような扱いを受け、
居住地を限定され、子供は隔離され、 アボリジニとしてではなく、白人になるための
教育を受けさせられた。 白人とアボリジニの混血児も迫害された。

男たちはイギリスに食肉を輸出する為、広大な土地で牛を育てては北部、
ダーウィンの港から イギリス行きの船に乗せた。
女達は女性であることが職業な時代だった。

そんな人種やジェンダー、階級で分けられたオーストラリアも第2次世界大戦で、
まずダーウィンが日本軍の攻撃にあい、国としての危機に直面する。

強く、善と信念を貫く女性、主人公達の人種を超えた人間としてのつながりを
見せる様子は、今のオーストラリア社会はこうであることを表明しているかのようです。

アボリジニが多く登場していますし、彼らのスピリチュアルな暮し様が
テーマにもなっていますが、どうも白人の観点から描いた作品であり、善悪の判断基準、
悪に対する制裁が、まさにハリウッド映画だな、と思わされます。

移民国家でありながら、オーストラリアの島国精神的なきずなは、こういった作品や
メディアから広がるのでしょうか。

戦争とは言いませんが、今の時代をオーストラリア国家として生き抜くための
国民への呼びかけであるかのような。

きっと賛否両論なのでしょうけど、こういった議題を提起することが重要なのかもしれません、
日本に不足していると思うところだから。

難しいことは考えなくても、飽きない作品ではあります。
久々のオージー訛りとスラングが新鮮であり、ニコールキッドマンの美しさにも脱帽。

あ、それと劇中の変化を乗り越えるキーメッセージ↓

Just because it is, it doesn't mean it should be.
今そうであるからといって、これからもそうでなくてはならないってことはない

オーストラリアの歴史をちょっと勉強して見た方がおもしろいのでしょう。。

予告編などが見られる公式サイト↓
http://movies.foxjapan.com/australia/

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